第1章 戦争と平和
1 オーストラリア原住民アボリジニとは(近年~現在)
2 アボリジニの故郷バカラティーニ星
3 大規模核戦争
4 核戦争からの復活
5 寒冷化する惑星
1 オーストラリア原住民アボリジニとは(近年~現在)
(1)近年は狩猟対象民族であった。
(アボリジニを動物とみなしてゲーム的に撃ち殺した時代があったということです)
アボリジニはかつてオーストラリア及びその周辺の島々に住んでいた先住民族です。皮膚の色は黄色人種系、生活はブーメランや毒物を利用した狩猟を行う採取狩猟型で西洋人がオーストラリアを「発見」した段階では、50~100万人が生活していました。言語だけでも250、部族数に至っては700を超えていたとも言われていますがはっきりとはわかっていません。
アボリジニの先祖がいつからオーストラリア大陸に住んでいたかについては、現在の考古学では人類発生以前とも以後ともいわれています。
不思議なことにアボリジニの祖先は「遙か昔に遠い星からやってきた」というような意味の比較的共通した伝えも有しているといわれています。
アボリジニ文化は家族、コミュニティ、土地とのつながりを特徴としています。「土地にいる」という考え方がアボリジニの世界観の中心となっています。彼らは世界で最も古い生活文化を持ち、その独自のアイデンティティと精神は国のいたるところに存在し続けています。
オーストラリア大陸は1788年よりイギリスによる植民地化によって、イギリス人が大量に入植してきました。初期イギリス移民の多くは犯罪者等でしたのでスポーツハンティングとして多くのアボリジニを狩猟の獲物として虐殺していきました。人間でなく動物と同類に見ていたのです。「今日はアボリジニ狩りに行って17匹を殺った」と記された日記がサウスウエールズ州の図書館に実際に残されています。また、狩猟の獲物として、射殺された母親に泣きすがる子供をさらに無慈悲にも至近距離で射殺しています。
オーストラリア政府は1828年に開拓地に入り込むアボリジニをイギリス人兵士に自由に捕獲や殺害する権利を与える法律を施行しました。この法律が施行されたことにより殺害や捕獲が自由に出来るようになり、アボリジニの人口はまたたくまに90%以上減少していきました。タスマニアのアボリジニは女性トルガニニを最後に絶滅してしまいました。一方、不毛な乾燥地域である内陸部のアボリジニは周辺の厳しい自然環境に守られながらどうにか固有文化を維持し続けてきました。
(2)アボリジニの絶滅政策と保護政策
オーストラリア政府は徹底的な人種差別政策によりアボリジニへの弾圧政策を続けました。1869年からは様々な州法などによりアボリジニの親権をも否定したのです。そのためアボリジニの子供達は親から強制的に引き離され、泣き叫ぶ子供達であれ容赦せずに数千キロ以上も離れた強制収容所に収容されてしまいました。政府が建設した強制収容所の環境は劣悪で窓には鉄格子があり監獄のような寮で、薄い毛布は夜の寒さを防ぐことができず、食べ物は必要最低限しか与えられなかったといわれています。
これらの政策はアボリジニ民族の保護という名目で進められましたが、本当の狙いはアボリジニの文化を根絶やしにして、アボリジニの存在自体を消滅させるのが目的であったといわれています。
しかし、良識ある国民の支援活動などにより1967年になってオーストラ政府はアボリジニの市民権を認め公式に謝罪しましたが、この謝罪に反対する議員や国民も多数くいたことは忘れてはならないことです。
それではアボリジニは非の打ちどころのない民族だったのでしょうか。近年だけを見つめればとても家族愛に満ちていた部族もあれば男性優位の部族もいたのです。特に問題視されたのが部族によっては女性や子供に対する性的虐待や暴力が凄まじかったことや白人により混血の子供がたくさん生まれて社会問題化していったことなどです(国連の先住民問題常設会議から)。
現在は厚い保護政策の基に、アボリジニは西洋から持ち込まれたオーストラリア文化に同化しつつあります。今や若者はスマートフォンを使用するようになり、その結果アボリジニの文化と歴史は急速に失われつつあります。
(3)不思議な民族アボリジニ
アボリジニは文字文化を持たなかった事から、白人のオーストラリア移住が盛んになるにつれて痕跡も残さず消滅した部族も多くありました。なぜ文字を持たなかったかは、現在私たちの社会では急速にコンピューターが組み込まれたスマートフォンなどが使われていますがこれが発展すれば将来、文字を紙に書くことは無くなるだろうと言われています。過去に彼等が高度に発達した文化形態を維持していたなら突然の大規模災害が発生した場合、紙に文字を書く行為が出来なかったのかもしれません。
現在、彼等の言語や文化の系統を調査する試みはほとんど進んでいません。音声的に完全に失われた言語も多いのです。また、アボリジニの先祖がオーストラリア大陸に上陸した時期は現在残る記録では正確にはわかっていません。最近の遺伝子の研究ではホモサピエンス発生以前の50万前には存在していたともいわれており不可解な民族として世界に知られています。これが正しいとすれば、教科書に書かれている人類発生前から住んでいたということになります。
それでは彼らは一体どこから来たのでしょうか。事実、地球の3次元世界に大勢が同時に移住して来たのは彼らが最初でした。他の惑星から流刑のために置き去りにされた人々や宇宙船の故障により故郷への帰還をあきらめ、搭乗していた男女が子孫を増やしていった民族もあるのですが。
かつて、アボリジニの祖先はこの広大な宇宙空間を光の速度を超えて飛行出来る宇宙船を持ち、高い科学力と文化を持っています。しかし、どうしてその科学力も文化も失ってしまったのでしょうか。彼らは地球に移住後、人類の進化にどのような影響を及ぼしていったのでしょうか。
正しい地球の歴史を知ること。それは「私たちが生きる目的について考え、行動し、どのように生きていくのか、どのように愛を育くんでいくのか、そしてこの地球という場所をどのように大切に守っていったらいいのか」を考えるときに大いに役立つはずです。また、彼らの生きた記録から私たちが教訓として学ぶことも多いと思います。
地球の歴史においては、光という軽い素材で構成されたライトボデイの生命体はアボリジニよりはるか以前からいろいろの時代に応じて介在し、レムリア文明からアトランティス文明それに続くエジプトやシュメール文明の発祥や現在の私たち人類の進化にも大きく係わってきました。遙か昔「エデンの園で誕生したアダムとイブ」は架空の物語なのでしょうか。そうではありません。これも人類誕生の真実のひとこまです。当時「ルル」と言われていますが正しくは伝わってはいません。これらは現在少しずつ明らかにされつつあります。人々の信じる心の度合いに応じて。
これ以降は時の流れの中で逢った人々と水先案内人の言葉のみを掲載しています。
2 アボリジニの故郷バカラティーニ星(豊かな天地の惑星の意味)
私たちの歴史はとても長いのです。しかし私たちの惑星は今、生存の危機が切迫しています。惑星の居住環境が極端に悪くなっているのです。やがてこの惑星に人が住むことが出来なくなることは明らかなのです。
私たちの指導者と科学者は長い間、四方八方に超光速宇宙探査船を飛行させ、住める惑星を探し続けていました。そして故郷と環境が比較的似ている惑星の一つをケンタウル座の中に発見したのです。ここの恒星は太陽系や他のいくつかの恒星と力学的につながりを持っていました※。
※これらの恒星系が力学的なつながりを持っていることは現代科学では発見されていません。
ケンタウルス座の中に発見した惑星にはすでに黄色人種が住んでいました。彼らは今から400年前に別な太陽系から、私たちの今と似た状況のため移住して来ていたのです。
彼らは私たちの惑星の窮状を知って自分たちのことのように接してくれました。そして移住を快く受け入れてくれました。その好意により私たちの多くが暖かくて緑豊かなこの惑星に進んで移住しました。そして国を作りました。黄色人種とは別の地域に、赤道近くの場所に。そしてこの惑星に名前をつけました。「バカラティーニ」と。
私たちがこの惑星に移住して百年が経ちました。黄色人種と住む地域が分かれていてもこの星の豊かな自然環境の中でお互いに文化を交流し、高い科学技術と洗練された官僚機構を持った政府を中心に新たな発展に向かっていきました。
しかしいまだ黄色人種との結婚はありませんでした。男性が結婚を禁止したのです。黄色人種に私たち女性を奪われたくなかったのかもしれません。私たち女性はそれに従いましたが、黄色人種を憎んでいたわけでも肌の色を嫌っていたわけでもありません。自分たちのすばらしい遺伝子が混ざってしまうことを嫌っていたわけでもありません。女性はいつでも相手を受け入れる深い心を持っているのですから。
私は知性でありスピリット 彼ら種族間での結婚というものは一切なかったのです。人的、文化的な交流はあっても種族間の遺伝子的な結びつきは全くなかったのです。どのような社会問題が発生しも結婚はありえませんでした。彼らの男女が種族間で結婚するという行為が生まれたのはずっとずっと後のことです。900万年も未来の地球においてです。この黒人種こそがオーストラリア原住民「アボリジニの祖先」なのです。
私たちは黄色人種との結婚は禁止されていましたが、性教育は最重要教育として行なわれていました。特に重視したのは父親と母親の子供に対する行動と接し方でした。親が最良の手本となるよう心掛けました。両親の異性の子供に対する接し方は成長するに従って徐々に緩やかにし、甘やかしすぎや子供のわがまま放題は許しませんでした。そして子供に対する暴力は大きな犯罪としてとらえていました。それは子供の性的発達と密接に関係しているからでした。両親の子供に対する教育としてこれらがうまくいかないと子供は将来、異性への興味を失ったり結婚生活が適正に続けられなかったり、暴力的になったりと精神的な問題が生じ、正常な発達が阻害される危険が出てきます。それは種族の発展にとても大きな影響を及ぼす恐れがあるのです。多分黄色人種も同じような考えだったでしょう。
私は知性でありスピリット 未開拓の種族でさえ、性の問題はとても重要と考えています。しかしあなた方は性の教育を子供たちに任して放棄しています、語ることについてタブー視しているのです。「コウノトリ」に話をすり替え、子供にとっても親にとってもとても大切な時期に嘘で固めた教育をしていることが成長にどのような悪影響を及ぼしていくか真剣に向き合いなさい。
私がお話している「性」とは肉体的なセックスだけを捉えているのではありません。精神的、感情的、肉体的発達障害や行動障害にまで言及しているのです。今こそこの問題を真剣に考える時期に来ています。いや、遅いといってもいいでしょう。
一つだけ子供のいる母親父親に知恵を授けましょう。子供さんが学校で性の問題に遭遇した場合にそれを親に話せる勇気を持たせてあげてください。性の力が押し寄せてくる思春期の子供に恐怖を与える行為こそ避けなければならないのです。「それが女の子の印・男の子の印」とやさしく教えてあげてください。そうすることによって子供さんは心身ともにとても豊かに成長することでしょう。
私たちはとても素晴らしい社会のなかで生きています。1週間は6日、1週間の労働時間は平均12 時間でしたが必ず時間を守るということでもありません。強制された時間でもありません。一人一人の強制のない義務みたいなものです。ほとんどが人工知能やロボットが人間の代わりに仕事をしていて、人間の行う仕事はその管理や新たな技術の発展に費やされています。
仕事以外の多くの時間は自分を高めたり、旅行をしたりする時間に充てられています。貧富の差は言葉上の意味でしかありません(この貧富の差は遠い未来に地球で起こります。それを作り出したのは宗教指導者達でした)。このような自由のある社会なのになぜか男性の多くが権力を欲しがっていたのです。むろん女性の中にもいましたが、男性とは感覚的に異なっていました。それは官僚制度が洗練されすぎてピラミッドのようになっていたからでもありますが、それ以外にもいろいろありました。そして、物欲(物をため込む欲ではない。豊かな暮らしの先のものとでも表現するほかありません。)も強かったのです。この性質が長く続いたために精神面の発達スピードは権力欲、物欲に抑えられる結果となっていました。
私たちは男性にとても愛されています。私たち女性の肌は黒く光輝くようにきらめいています。唇は厚くとても情熱的なのです。髪は自然にカール(縮れた髪の毛)が出来て魅力的なのです。身長も2メートルほどあり、女性の体はとてもしなやかなのです。
私たちの社会では女性と男性はどちらかが優位ということはありません。共に、お互いが相手を理解し助け合いながら女性は女性、男性は男性の務めを守りながら生きてきました。ですから私たち女性は料理をして家庭を温かくしていきます。男性を支え、男性は女性の信頼を得て女性の生き方を無条件で支援してくれています。そのため自由な恋愛が出来、おかげで人口は移住後とても増えていきました。それは自然の豊かさと政治的な支えもあったからなのです。
(旧約聖書の多くの部分で、男性と女性は共働して世界を作りあげてきたことがうかがえます。しかしそののちキリスト教は男女共働の精神をそぎ落とし、やがて父、子、精霊の「聖三位一体」のなんとも不思議な考えが出現し、そこにはもはや女性の入るべき場所がなくなってしまったのである。私たちの世界で「アボリジニ」の祖先のような男女同権を勝ち取るまでにはまだ少し時間が必要なのだろう。ホピ族は「バランスを失った世界が文明を崩壊に導く」というような考えを持っている。男女が共に力を合わせて進むことが出来ない世界こそ「バランスを失った世界」なのではないだろうか。)
私たちはほとんどいつも小さな通信機器を身に着けています。ペンダントのようなものもあれば小さい箱型のものもあります。衣服に組み込まれたものもあります。どこに行ってもこれで仕事や連絡が出来るのです。この機器を通じて得られた情報は全て中央のコンピューターに記憶され、人々の生活に役立てられます。それは逆に管理される機器でもあるのですがそのことについては気にしていません。指導者は私たちの幸せに全力を尽くしていたので、信頼していましたから。
社会の情報処理は(量子コンピューターを発展させたような、でも今のコンピューターとは概念が全く違う生物コンピューターとでも表現するほかない)コンピューターシステムを利用しています。大量の情報を処理するためには記憶装置も大量の情報の蓄積が必要なのです。きわめて細い数本のレーザー光線で極めて低い温度で管理された原子の中に波動で記憶させています(このような方式は今の地球上では全く研究されていていない)。それは干渉模様を伴った図形のパターのようなものです。遺伝子がクリプトン原子の中に膨大な情報を蓄積する原理や中性水素が無限とも思われるほどの情報をコード化するのに似ています。一種のホログラフィと思って下さい。
私たちは新鮮な野菜が大好きです。そのため野菜の多くは管理農場で大量に栽培しています。人体に危険な農薬は一切使われません。植物と人体と農薬の関係をよく理解しているからです。
私たちの食べ物は小麦やトウモロコシを加工したものが主食です。小麦と言っても実はとても大きい(コーヒ-豆位)ので膨大な食糧生産を可能にしています。また、動物性のタンパク質は植物性のタンパク質と違い私たちの体には必要なのがわかっていますのでヤギなどを飼育して食べていますが、植物に動物の遺伝子を組み込んで動物性のタンパク質の生産も行っています。その方が動物を殺さなくてもすむでしょう(地球になぜ小麦あり、ヤギがいるのかは後でお話します)。特に、ミツバチの飼育は盛んでそこからは良質なはちみつを大量に生産しています。ミツバチはとても自然を豊かにする力を持っているのです。私たちはその力を借りて自然保護を進めています。調理は電磁波を利用した調理器などを使っています。
私たちは一つの大きな都市に集まって住むことは好みません。そのため町や村といった小さな集合体をつないだりして大きな集合体を形成しています。毎朝出勤して仕事をするような社会ではないのです。建物は1000メートルを超えるものもありますが、多くが森や野原の中に居住場所を見出しています。人々は自然の中で暮らすことを強く望んでいるのです。
乗り物も小型のものはカヌーのような水素モーター或いはバッテリーで駆動する浮揚式が頻繁に使われています。このエネルギーの原料となる水や空気はどこででも得られたからでした。飛行中もこれらからエネルギーをチャージしていました
都市の動力源は原子と波動の特性を利用したもので膨大なエネルギーを取り出すシステムを使っています。(それはウランではないものを使っていたようです)また、自然のなかからフリーエネルギーを取り出すシステムもとても多く活用しています。エネルギーの輸送(送電)システムは「高周波の場の共鳴」を利用しているのでどこでも受信装置があれば得ることが出来ます。だから各家庭には小さな箱型の受信装置が置かれています。
大型の宇宙船は近隣の太陽系の惑星の人々との交流や貿易に使われています。そのほとんどに長期間飛行に耐えられるように食料生産設備やリサイクル設備が設けられています。さらに、物資輸送や観光のための宇宙船でさえ全てに自衛の武器が備え付けられています。それほどまでに宇宙は安全ではないのです。宇宙船相互間及び宇宙船と地上との交信システムは2通りの回線を使用しています。電波と超空間通信(霊的通信)システムですがどちらも利点もあれば欠点もあります。
軍人はプロ集団です。核兵器もありますが武器のほとんどはレーザーなど波動を集中する兵器を使用するものと瞬間的に高い周波数の超音波を強力に発生して何もかも粉々に粉砕する兵器です。超音波の武器は岩石を粉砕するため土木工事用としても大いに活躍しています。これ等の武器は、黄色人種に対するものではありません。宇宙の侵略者からの防護兵器です。(大規模核戦争後は、科学技術が発達しても核兵器は一切生産も開発もされませんでした。)
高次元知性体 バカラティーニ星の生活を素晴らしくあなたは思うでしょう。しかしここに「政治家=指導者」が介在するとなると話はややこしくなってきます。「政治家=指導者」とうい政治体制がそこに住む人々を真に幸せにするかとの問題は多くの惑星等でも提起されています。そのため政治家という考え方すら過去の遺物として捨て去っている種族もこの宇宙には多く存在しています。政治家はいても政党を作らない種族もいます。複数の同じ力を持つ指導者が協力して導いていくという形態もあります。また、今のあなたの世界の皇室のような形態も多くの星々で見られます。
彼らの指導者たちは移住した初めのころは素晴らしい指導をして人々を導いていきましたが、数十万年もするとそこに邪悪な考え方が芽を出してきたのです。彼らの政治や思想の一部は害悪であり私たちには不要であり、影響されたくなかったのです。そのため彼らと交流することは避け、見守ることとしたのです。
3 大規模核戦争
高次元知性体 この戦争の悲惨な具体的状況についてはお見せできません。それはこの章の本筋ではないからです。悲惨な状況をあなたが知ることによりあなたはその世界に導かれてしまうからです。「闇の勢力」はあなたがこの悲惨な状況について心が砕ける思いをしてもその瞬間あなたに取りついて来るかもしれないのです。そしてあなたのアセッションを不可能にしてしまうのです。だから経過がわかる程度にお話します。しかし今あなた方の科学者や政治家が考えている以上に大規模な核戦争は悲惨です。だれかが助けない限りどのように頑丈に作られたシェルターでもほとんど用を足さないのです。核戦争を意識して作られたシェルターでさえ一旦核戦争が起きればほとんど無意味と考えてください。
私たち2人種が共に暮らした数百万年の時の流れは、お互いの政治の流れを変え、少しずつ亀裂が生じていきました。お互いの政治家や指導者達は甘言や虚言などで国民を騙し、煽動し、自己保身ための政治体制を敷くなどにより国家全体を没落の方向へと導いていったのです。それも何万年たっても、何百万年たっても改めることなく。
しかし、当然それに反対する勢力も存在し、そのため国に常に2つの勢力が存在することになり、さらに2人種間の葛藤も抱えることになり混乱に拍車をかけていったのです。
特に大きな原因は黒人種と黄色人種が国を分けて別々な地域に住み(とは言っても、線で引いたように分かれていたのではありません。お互いが虫食い状態のように世界に広がり、交じり合って住んでいます。)、人口が増える一方で表面上の交流を除けば心の触れ合う交流がなかったということかもしれません。この星に移ってから今までに私達黒人種が黄色人種と結婚した者は一組もないのです。あなたには信じられないでしょう。
慢性的な政治が長く続いた結果でしょうか。すばらしかった政治と官僚機構は長い間に民衆から離れていきました。私達官僚は都合の悪いことは隠しました。病気がとても多く発生しても、災害が発生しても政治家がその対応を誤った場合には政治家に非難が及ばないように。でもそれは官僚の判断ではありません。政治家からの圧力や指示があったからです。人命に直接かかわる細菌やウイルスの研究者も人々のために研究者同士が協力するというより相手を押しのけても自説を通すことに全力を尽くしました。すばらしい世界が変わってしまったのです。
私達はこの惑星の全てが良い方向に向かうように考えられる限りのチャンネルを駆使して努力していきました。しかし政治家や指導者を取り込んで利用しようとする者は官僚を含めてとてもたくさんいたのです。そのため彼らは国民の幸福より自分の権力や物欲を優先していきました。そしてそれを失わないように、民族の素晴らしい精神文化をも利用していきました。カー・ボデイ(第4章で説明します)の機能を利用して反逆の芽を摘んでいったのです。そのような中で次第に女性が政治の中枢を占めることはなくなっていきました。女性による愛のあふれる政治は遠のいていきました。あなたは理解できないでしょうがこの男性優位の混乱した社会は生まれかわった魂が傷ついたカルマの修復が出来ないままこの世に繰り返し転生してしまったことにも起因しているのです。
国民はそれに伴って物欲の性格を一層強くしていきました。また、多くの貴重な資源が2人種の領土以外の場所でも発見され、両種族間でも利権が発生していきました。そのため政治家や指導者、官僚などは自分たちへの非難が集中しないように、国民を相手種族がこれらの混乱の原因であるかのように誘導もしていったのです。
長い間には、彼らの自分勝手なふるまいに大きな反感が生まれ、革命がいくつか発生しました。国民は新しい革命政権にとても期待しました。しかし革命で素晴らしい未来が約束されたわけではありませんでした。革命前の政府のように長い間にはやはり革命指導者本位の政治が行われるなど混乱はいつまでも続いていったのです。それに呼応するかのように、文化的で平和を共有していた2人種間にもすこしずつ懐疑心が膨らんでゆき、軍事的な小競り合いが発生していきました。二極性の問題が積み重なって表に出てきたのです。
大きな自然災害が発生しても、国のトップに立った者の関心事は災害復旧と国民の安全より自分の地位と権力を願うようになっていきました。そのため大災害のたびに人口が少しずつ減少していきました。誤った政策などにより多くの人々の心は乱れていき、長い間2人種間の対立も続いていきました。私たち女性もそれに踊らされ、追従していきました。それが頂点に達したとき大規模な核戦争が勃発してしまったのです。近隣の惑星からの多くの警告を改めようとしなかったために。
この核戦争は突然起こったのではありません。核戦争が発生する数年前から核戦争の準備ともとれる計画がひそかに進行していきました。それを知っているのは政治の中枢にいる私たちわずかな者たちだけでした。相手国も同じように行動していたと思います。相手国の情報をすでに両国とも持っていたのですから。自分たちの計画は多分相手に知られていないだろうと思いながらも。でも私たちが先に攻撃しなければ相手に攻撃され私たちは消滅してしまうかもしれないという恐怖もありました。いいえ、その恐怖は政治家や指導者に植え付けられたもので本当はそのような恐怖は必要なかったのです。
核戦争直前にはもはや最高指導者が「核の発射ボタンを押すのをやめる」と言えない状態となっています。指揮権はすでに最高指導者の周りの幾重にも重なりあった複雑な指揮系統にゆだねられてしまっていたのです。
それでは国民は被害者だったのでしょうか。そうではありません。国民もコントロールされた結果、知らず知らずにそれを後押ししていたのです。わずかに正しい判断が出来る人々を除いては。
しかしもっと詳しく言えば、この計画の前に何年も漠然としてはいましたが、黄色人種をこの世界から排除しようとする計画が進められていたことを忘れてはなりません。
なぜこのようなことが起こってしまったのか。私たちは女性の立場からよく考えました。私たち女性の力が足りなかったから。男性の愛を求めすぎたから。いいえそれだけではありません。全ての人、植物、動物が光あふれる感覚に包まれた愛と呼ばれる感情が知らず知らずの間に失われていった結果なのではないかと思っています。その原因を作ってしまったのは私たち全員なのです。物欲という必要ではないものを私たちは求めすぎたのでした。
私は知性でありスピリット 強い物欲、その隙をついて「闇の勢力」が人心をコントロールしてしまったのでした。彼らは時間の外側から彼らの計画表に従って襲い掛かってきたのです。今のあなた方の世界でも彼らは(皮肉を込めれば)一生懸命働いています。彼らは彼らの計画表に時間を取り入れて隙を狙っています。ここを突き崩していくには時間という枠組みを変えていかなければならないのです。その知恵の一つは女性の中に眠っています。
女性のハートとマインドと肉体の中には、女性性の大いなる力の知恵が眠っているのです。男性は「闇の勢力」にコントロールされてしまい、それを使うことを忘れ、相手国の人種を短絡的に憎んだことが核戦争の引き金となってしまったと言い換えてもいいでしょう。いいえ、女性が愛されるということを忘れてしまったのかもしれません。女性は愛する人に触れられることで力の知恵を無限の水をたたえた井戸からくみ上げることが出来るのです。今のあなた方の世界は、まさにこれに近い状況に進もうとしています。「闇の勢力」とは何か。対抗手段はあるのでしょうか。それはあなた方が時の流れに流されることなく考えることなのです。それを私は心待ちにしているのです。
しかし私たちは「闇の勢力」を憎んではいません。必要悪とでも言いましょうか。彼らも私たちをそう思っていることでしょう。裏を返せば彼らも創造主の掟に従って生きているのです。それではあなた方が「闇の勢力」に屈した時にはどうなるのでしょうか。創造主はこの宇宙からあなた方を必要のない存在として完全に消滅させるかもしれません。創造主の希望に添えなかったことで。創造主は創造という目的を達成するためにあえて敵対(正負)する事象をこの世界に取り入れました。どちらかが欠けても宇宙の進化はありえないのです。どちらを選ぶかはそのほとんどはあなた方の自由なのです。
戦争は、物質に極めて高い圧力と電磁気を加えることにより一瞬にして反物質に変成させ、物質と再結合させる技術を悪用したプラズマ核兵器等を使用して行われました。これ等の破壊力はすざましく、数時間でこの惑星のほとんどを破壊し尽くして生物が住めないほど荒廃した星に変えてしまったのでした。
高次元知性体 この戦争では私たちが絶対に使ってはいけないと警告していたプラズマ核兵器を双方が使用しました。その威力は広島の原爆の破壊力の約1万倍です。その他に特殊な波動兵器も使われました。これは戦闘機や宇宙施設などからの攻撃により行われました。この傷害兵器(殺人兵器とは言っていないことに注目したい)は強力でこの被害者は核による放射能による障害の方を選択するほど悲惨な結果を生みました。しかし皮肉なことにこの惑星を最後に崩壊させていったのは核兵器の影響でした。
核戦争前の私たち黒人種の人口は70億人に達していました。黄色人種の人口は40億人でした。私たち女性は核戦争による殺し合いなど誰一人望んでいませんでした。女性は子供を産むのです。殺すために生むのではありません。精神が幼稚で理性が欠如していた男性指導者達が新しいおもちゃ(核兵器)を使ってみたかったのでしょう。いいえ私たち全員が天の慈悲に背いたのです。
私たち科学者から見ると、タイムマシンは政府が観測用に使用していましたが、その観測結果が必ずしも現実になるとはだれも思っていませんでした。時間の流れに沿って飛行しても無数にある時間の分岐点を通過する時に時間の進行方向が変化してしまうからです。時間は連続ではなく、時間と時間の間が予想以上に離れていたのです。それが分岐を後押ししていたのです。
本当のことを言いましょう。先に核戦争の前には準備期間があったと言いましたが、タイムマシンが未来のある時点で大規模な核戦争を観測したのでした。政治家はこの核戦争から国民を救うためには先に相手を攻撃し全滅させる方法しかないとの短絡的な結論を出したのです。多分相手もそのような観測と結論を出したのかもしれません。何度も何度も未来に飛行して、現在と照らし合わせてどのように歴史をコントロールしていったら完全に勝利するか方法をつかんだのでしょう。相手側もそのような行動をとったのでしょう。お互いが核戦争はやめようとなぜ話し合いが出来なかったのでしょうか。タイムラインに分岐があることを理解できなかったのでしょうか。そしてある日、核戦争のボタンを押した。しかし同時に相手側もボタンを押した。そういうことなのです。
私たちは必要のない恐怖心(先に攻撃されるのではないかという)を抱き、恐怖心が核戦争のボタンを押す手助けをしてしまったのでした。なぜ知恵を絞って共に歩むということが出来なかったのかとても悔やんでいます。この戦争は男性の考えで起こしたといっても間違いありません。女性の意見は大切にされませんでした。いいえ、女性の真心は男性の身分や権力に左右されないのです。愛する人に全てをささげることが出来るからです。捧げるから愛する男性には言うべきことは言うことが出来るのです。しかし女性がその持てる力を放棄したことも原因していると私は思うのです。
4 核戦争からの復活
私は知性でありスピリット ここでは大規模(全面)核戦争後の生き延びる努力についてお話します。彼らの状況から教訓として学んで下さい。
大規模核戦争により、わずか1日でこの惑星の全人口110億人のうちシェルター内にとどまったりした約80万人以上の人々は直撃を免れ生存しました。もちろん地上は放射能が強く出ることはできません。地上に出ることは死を意味しました。野菜や穀物、動物もほとんど消滅して食料になるものはほとんどありません。たとえ野菜などがあっても放射能に汚染され食べることも水を飲むことも出来ませんでした。核の直撃を免れて生き残った植物と地上に生きる動物、昆虫類の多くも瞬く間に消滅していきました。
核爆発の影響で舞い上がった塵の微粒子は対流圏に広がって太陽光線を遮り、長い間薄暗い闇夜が続きました。そのため急激な気温の低下が起こり温暖な多くの地域が数ケ月間マイナス40度を超えるほど気温が低下しました。シェルターの外は高い濃度の放射能のために私たちは外に出ることが出来ません。
対流圏を突き抜けて成層圏まで届いてしまったとても細かい塵はそこに長い間留まりました。そのため太陽光線を遮り、何年も気温は低いままでした。そのため植物の種は発芽せず、地中に逃れていた小動物も激減していきました。そのため、シェルターの中で命を保っていた私たちの食料は尽きていきました。
無線通信からわかったことは食料が尽きたシェルターの中では生き残るためにお互いを殺して食料にする凄惨な道に比較的短い間に突き進んでいったようでした。
ここは都市から遠く離れ、爆心地からもかなり離れています。私たちはシェルターに入ることはできませんでした。そもそもここにはシェルターなどありませんでした。シェルターのある場所は都市部や軍事施設、工業施設などに偏っていました。薄暗い暗闇の中で絶えず雪が降り積もっていきます。雪は積もりながらカチカチに凍り付いていきました。外はやむことなく暴風が吹き荒れています。これは核による影響でしょう。最初のうちは家の中の物を燃やしたりして暖房や調理をしていましたがやがて燃やすものはなくなっていきました。高い放射能のため生き残るのは困難と感じています。それでも生き残る努力をしなければいけないと思っています。暖房が出来なくなった時恐ろしいことが起こりました。食べ物も凍っていき、もはや水を溶かして飲むことも食べ物を温めて食べることも出来なくなっていきました。
私たちのシェルターは運よく海岸付近にありました。そのため寒さが治まって次第に温かくなって来た頃には、海から食料を得ていましたがやはり高濃度に放射能に汚染されており徐々に放射能の影響が体をむしばんでいきました。汚染されていない深い海底からの水や地下深くの水を求めはしましたが、機械を動かすエネルギーシステムが崩壊しており使用不可能でした。そのため浅い地下水をろ過して飲料水にするほかなかったのです。
高次元知性体 私たちの警告を無視して彼らは核戦争を起こしてしまったのです。とても長い時間が経過し、やっと戦争による死が止まり人口の増加が始まったとき、生き残った黒人種は150人、黄色人種は85人、うち子供は6人でした。
核戦争が終わった当初シェルター内では80万人以上もの人々が生存していたのですが、やがてこの人数になってしまったのです。あなた方は核戦争が起きても政府などが作った完全なシェルターに入ることが出来れば生き延びられるとお思いですか。生き残れる可能性なんてほとんどないのです。彼らの惑星では奇跡的にも全体で235人が生き残りました。そのためやがて人口が増えて、核戦争前の社会を取り戻すことが出来たのです。いいえ私たちの支援がなければ絶滅していたでしょう。
高次元知性体 大規模核戦争により彼らの惑星が破壊される直前、私たちは武力で戦争を簡単に阻止することはできましたが、阻止することはありませんでした。(生命)カテゴリーや(生命)密度※があまりにも違いすぎたのです。警告や指導といった支援を行うことで間違った方向に進まないよう判断させ、壊滅を防ごうと努力したのです。
※(生命)密度や(生命)カテゴリーとは何なのでしょうか。それは宇宙の法則の一つということです。ライオンがシマウマを食料として襲うとき私たちはシマウマを助けるためにライオンを射殺するでしょうか。ミヤコタナゴが絶滅しようとするとき生息する場所の環境を改善し、ミヤコタナゴ自らが生命を維持し、増えていくように助けますがそれはミヤコタナゴに対する支援のようなものです。ライオンやシマウマ、ミヤコタナゴの生命密度と私たち人間の生命密度はほんの少し違うのです。彼等への支援を行った近隣の生命体との密度の開きはシマウマと人間以上の開きがありました。具体的に言えば人間とシマウマでは生命密度で言えばたった「1ランク」だけしか違わないのです。昆虫と人間でも生命密度は「1ランク」だけしか違わないのです。シマウマと昆虫の区分は進化のカテゴリーが違うと思って下さい。今、地球の私たちへの支援活動を行っている生命体の生命密度は私たちと「同じ」方々もいれば「5ランク」も離れている方々もいます。それほどこの宇宙は広大であり、命があふれているのです。
長い時が過ぎ、失われたと思っていた小麦など食料となる植物やヤギなどの動物が生息していることがわかりました。そのおかげで私たちの人口は少しずつ増加していきました。しかしたびたび私たちを悩ませたのが放射能の影響で巨大化した昆虫でした。男性は私たち女性や子供を助けるために命がけで戦いましたが武器もなく退治は困難でした。体が一瞬のうちに引き裂かれるほど強力で、駆除出来るまで苦難の道が長く続いていきました。
高次元知性体 私たちは彼らが生存していたため、彼らにわからないようにして支援活動を開始しました。彼らが住んでいる土地の近くに食料となる植物の種を大量に撒いて、時間調整装置を使って3日で実を実らせて、その場所を彼らの脳に信号を送り、そこに足を運ばせて発見させました。彼らには自分たちが発見したと思いこませました。食料となる動物もそのようにしました。危険な昆虫は駆除していきました。
生き残った私たちは何とか子供を産んで人口を増やそうと努力していきました。しかし体は健康に見えても子供はほとんど生まれませんでした。放射能の影響で男女ともに生殖能力が著しく低下してしまっていたのです。かろうじて子供が生まれる体の女性が子供を産む任務を引き受けることにもなりましたが、子供はなかなか誕生せず、医療設備もない中での流産などで多くの女性が亡くなっていきました。かろうじて生まれた子供は、口や鼻、目などが正常な場所になかったり、手足が欠損していて、生まれたとたんに悲痛の叫び声を上げました。でも生き残るために私たち女性は男性と気持ちを合わせ、子供を誕生させていきました。
私たちが黄色人種と再会したのは核戦争後おおよそ150年が経過し、外の惑星の人々から直接援助を受けられるようになってからでした。そのころには私たち黒人種の人口は約19万人 、黄色人種は約85,000人に達していました。そして次第に両人種間での交流が始まっていきました。
私たち女性は長い間つらい思いをしながらも子供を産み、今はとても多くの子供たちが国を支えています。しかし私たちは少し考えました。この戦争の原因を。戦争はどこにも必要性が見いだせなかったことを。女性と男性が共に生き、助け合うことを怠りバランスを崩してしまったことを。黄色人種も同じでしょう。
今、私たち女性は男性とのバランスを取り戻しつつあります。とても男性に愛され、信頼されています。男性は全てを私たち女性に注いでくれています。
5 寒冷化する惑星
私たち2人種は失われてしまった科学技術の再構築や生きるための食糧の増産、医療など多くのことで協力していきましたが、先進的な薬の開発はとてもできるような状態ではありませんでした。そこで目をつけたのはハーブなど記号パターンを持つ植物や花などに含まれる「香り」が人を健康にして病気を防ぐ成分を含んでいるため活用することにしたのです。そしてこれらの力を大変多く利用していきました。自然と一体になって自分たちの文明を再建しようとしたのでした。そしてはるか昔の記録から「カー・ボデイ」の知識も活用していきました。(カー・ボデイについては4、5章に記してあります)
私たちがとても大切にしたことがあります。それは核戦争の教訓です。何が原因してどのような結果となったかを詳しく記録として残したのです。そして再び核戦争を起こさないために核兵器は研究することも製造することも禁止したのです。そしてお互いを理解することで黄色人種との間に強い友情と深い協力関係が出来あがっていきました。
私たち科学者や政治家は核戦争で失われてしまった多くの技術を長い年月をかけて再生させていきました。さらに近隣の惑星の人々からも多くの技術支援がもたらされました。その中には他の惑星との交流を図るために必要な宇宙船の製造技術もありました。核の利用は平和目的以外厳禁しました。国の動力源はもちろんのこと、宇宙船の動力も防護シールドも核の莫大なエネルギーを利用しないと成り立たなかったからです。
(この宇宙船の製造技術がもたらされたことで遠い将来、彼らは地球に旅立つことが出来るのでした。あなたはここでふと思うかもしれません。私たちの地球にも多くの知的生命体が訪れているのならなぜUFOの製造など素晴らしい科学技術をもたらしてくれないのかと。あなたは知らないだけです。電子レンジに使われている高周波発生器技術など数を数えればきりがありません。あなたの身近なもので説明すれば、ガスレンジをあなたが使う時にスイッチを押すと火花が出てガスに点火します。1.5ボルトの乾電池が数千ボルトの電圧を発生しているからです。この電圧を発生している小さな小さな発電機も技術供与の一つなのです。あなたが知ろうとしないからわからないだけなのです。私たちが彼らから学ばなければならないとても大切なことは、何が原因で核戦争が引き起されたのか。その結果がどうなったのか。過ちの記録をどのように残し、未来の子供達にどのように伝えたか。ということなのです。彼らはこのことを子々孫々伝えたのでした。再び核戦争を起こさないように願って。このことから広島・長崎の核の惨禍を忘れないようにしていることがどれほど大切なことであるかあなたには分かると思います。このことは核戦争に限定されることではなく、通常の戦争でも当てはめることが出来るのではないでしょうか。)
私たちは努力しました。核戦争が起こってから15万年が瞬く間に過ぎていきました。その間の歴史はとても詳しく記録していきました。上司が部下を指示した内容も復命した結果も全て記録として残すことを基本としました。だから小さな会議や打ち合わせでも全て記録として残しました。「年数が経過すると必要のない文書は廃棄する」という今までの慣例はほとんど許されませんでした。それは国民を騙して核戦争を起こしてしまった過ちを再び起こさないためでした。この膨大な情報の保存と活用は特別なコンピューターシステムが可能としていました。
国民が苦しんだり社会情勢が不安になると、どこからともなく宗教指導者が頭をもたげてきました。それは今までに幾度となくあったことなのですが、私たちは国民の幸せだけを冷静に考えました。そして結論を出しました。宗教を完全に社会や政治から切り離したのです。それは「カー・ボデイ」の知識があったためです。そのため霊的・精神的にも以前に増して高いレベルへと進んでいきました。
私は知性でありスピリット この世界では皆が協力して社会を作っていったために貧富という考え方は起こりませんでした。政治も国民の暮らしもとてもうまくいっていました。貧富の差は遠い未来の地球において宗教の悪用で黒人種の中で起こりました。黄色人種は「カー・ボデイ」の知識と利用を強く国民に示していたため、宗教指導者が国民の間に入り込む隙が生まれませんでした。
私たちの科学者は急速な科学の発達の結果、この惑星が150年以上前から徐々に寒冷化の方向にシフトしていたということを見つけてしまったのです。現在急激に寒冷化の傾向を示してきました。多くの観測の結果500年以内には惑星が冷え、作物が今までのように作れなくなり、多くの動植物が死滅して住民の居住が困難になる恐れが高いという厳しい現実が突き付けられたのです。
私は今宵、蜂蜜から作られたお酒を飲んでいます。このお酒はとても体に良いのです。蜂蜜の中に生きている200種類もの乳酸菌が織りなす蜂蜜酒はとても体に良いのです。私たちが飲んでいる蜂蜜酒は乳酸菌を殺さないで瓶の中に封じ込めているのです。お酒を飲んでいる理由を聞きたいのですか。今とても寂しい思いをしているのです。とても苦しい思いをして人口を増やし、社会を立て直したのは女性です。もちろん男性の助けもありましたが。私たち女性も新しい惑星の探査に多くを参加させてほしいのです。危険だから女性を守りたいという男性の気持ちはよくわかります。しかし女性は新たな惑星で子供を宿すのです。だからしっかりと確認しておきたいのです。
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